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数学ができない理由 中途半端な具体化

8月2日の黒板ネタ。

結構、正答率が悪いです。

なぜ?

本質的にはまったく同じ質問を、以下の問い方に変えてみたらどうでしょう?


「PならばQ」 と論理的に同値なのは?

「Qでないならば、Pでない」 とあっさり答えられるのではないでしょうか。

(習ってれば、ですが。。。)

これがあっさりわかるのは、考えてるわけじゃなくて、

もうパターンとして覚えちゃってるからだと思います。

また、ここまで抽象化されていれば、たとえ覚えてなくても、

丁寧にベン図を書くので、間違えにくくなります。


別のアプローチで、たとえば「経理の方」に対して、

「3万円以上の領収書には、印紙が張っていないとダメ」という条件を言われれば、

何の躊躇もなく、

・ 3万円以上の領収書

・ 印紙の貼っていない領収書

をチェックするでしょう。


抽象度が高ければ、それはそれとして、

生活にしっかり結びついていれば、それはそれとして、

人は適切な判断ができるのですが、

中途半端な具体化されているものが、一番人間の脳に難しい問題となるのではないでしょうか。

受験生が気の毒だなあと思うのは、(親切のつもりなのか、わかりませんが)

そんな中途半端な具体化をされている問題を強いられている、ことです。