F君の場合
小学5年生 (国語)
【ご相談内容】
成績は、学校で上の下くらい。
他の教科は、別の塾にすでに通っているが、
国語はどうやって勉強していいのかすらわからない。
そもそも普段からしゃべって生活してるんだから、何で国語なんか勉強するんだろう?
テストでは、漢字は出来るけど、 後は出来たり出来なかったり。
ただ、算数の文章題が少し苦手だったりするので、国語力が足りないのではないか?
【面談結果=指導方針】
漢字の練習などは、まずまずできているようです。
「読む」とは何か?を一緒に考えてみましょう。
なに?なぜ?を問い続けると、どうしても言葉に詰まって来ます。
「頭の中で思っていることはあるけど、言葉にならない」
この気持ちを感じてもらったら、
「今自分の気持ちをうまく表現できなくて、気持ち悪いでしょ。それが国語を勉強する意味の一つだよ。国語を勉強すると、思っていることを正確に表現できるようになるんだ」
というお話をします。 そして、自分を表現するだけじゃなくて、他人の意図を正確に読み取ることもすごくたいせつだよね、と。
教材は、学校で使用しているものや、できるだけご本人の興味のある分野から使い始めます。
ただし、出来るだけ早いタイミングで、”興味のない分野”の文章に移っていきます。
興味のない分野の人たちは、自分と違った思考をしている可能性が高い人たちです。自分とは異なるものを理解することに、意義を感じていただき、楽しんでいただけるような指導を行います。
【指導内容】
・ 読解練習
上にもありますように、最初は興味のある読みやすいものから、次第にいろいろな種類の文章に触れていきます。
・ 作文練習
文法や作文の型をおさえるために、並行して作文練習もしていきます。
コーチや他の生徒さんと一緒に、リレー形式で文章を膨らませていったり、
コーチが時折強制的に接続詞を入れることで、文章の型を作っていきます。
・ 辞書遊び
辞書を使って、いろいろな遊びを通じて、言葉の面白さに気付いてもらうことを目的としています。
「早引き競争」 (特定の言葉を一緒に競争しながら調べる)
「意味から、言葉を当てる」 (意味から、言葉を想像する)
「辿って辿って」 (意味のつながり連想ゲーム)